「俺の生還に、全財産賭けてやる……!」
三年も影から支えたギルドは腐敗していた。主人公ユーリは散々こき使われた末、ギャンブルのために毒を打たれて悪霊のダンジョンに放置されてしまう。そんな彼を救ったのは『悪霊祓いの聖女』、幼馴染のフィーネだった。
「……フィーネって悪霊とか平気だっけ?」
「無理……無理なんです……助けてください……」
世間は知らなかった。フィーネが本当はオバケとか絶対NG、夜にひとりで寝るのも辛いビビリ少女だということを。
「私の添い寝かか……護衛係になってくれませんか!」
かくしてフィーネの護衛係になったユーリは、ギルドでは生かされなかった実力を発揮して功績を上げてゆく。ユーリの生存を知ったギルドは取り立てを恐れて行動を起こすが、腐敗以前にシンプルに頭が悪く……。